風邪でつらい鼻づまりの治し方!家でできる方法8選
季節が変わると風邪をひきやすくなりますよね。風邪で鼻がつまってつらい…ということはありませんか?
今回はそんな鼻づまりの原因と治し方、薬に関する情報をご紹介します。
Contents
鼻づまりの原因
鼻づまりにも様々な原因があります。原因が分からなければ治しようがありません。
治し方や解消法を調べる前に、今悩んでいるその鼻づまりが起こる原因を探ってみましょう。
風邪と鼻風邪
「風邪」と「鼻風邪」、どちらも割とよく聞く言葉ですが、何が違うのでしょうか。
「風邪」は一般に、頭痛や熱、鼻水、鼻づまり、喉の痛みが症状として挙げられるでしょう。
「鼻風邪」はそんな「風邪」の症状のなかでも鼻に関する症状(鼻水や鼻づまりなど)だけが表れる状態のことを言います。
鼻づまりには種類がある
鼻づまりには様々な原因があると書きましたが、原因は大きく次の3種類に分けられます。
- 粘膜の腫れによる鼻づまり
- 鼻の構造による鼻づまり
- 鼻サイクルによる鼻づまり
粘膜の腫れによる鼻づまり
鼻づまりが起こる原因として、一般的にはアレルギーや風邪、鼻炎などが挙げられます。
これらのウイルスを外へ出すために鼻水という機能がありますが、このとき鼻の毛細血管が広げられることで鼻の粘膜は腫れたり治ったりを繰り返し、それが悪化することで鼻づまりになってしまうのです。
ウイルス防衛機能の延長、と言うと分かりやすいでしょうか。
鼻の構造による鼻づまり
言葉通り「鼻のなかで何かが詰まっている」、鼻通りを悪くするような構造が原因のケースです。次の3つが考えられます。
- 鼻茸
- 鼻中隔弯曲症
- 咽頭扁桃の腫れ
■鼻茸
鼻茸とはいわゆるデキモノのことで、鼻の粘膜が水ぶくれのようになった状態です。
きのこみたいなさまから鼻茸と言われています。黄色い鼻水が3ヶ月以上続く状態だと鼻茸ができやすく、それが原因で鼻づまりになります。
蓄膿症の人はこの状態になっていることが多いです。
■鼻中隔弯曲症
簡単に言うと、左右の鼻を分けている鼻の中の壁(軟骨)が曲がった状態のことです。壁が曲がることで鼻通りが悪くなり、鼻づまりの原因になっています。
■咽頭扁桃の腫れ
咽頭扁桃は喉と鼻の間のリンパ組織です。このリンパ組織が腫れていると、鼻づまりの原因になります。
5歳くらいまでの小さな子供が鼻づまりを起こす原因で最も多いのが、この咽頭扁桃の腫れです。小児科や内科で診察を受けてみてください。もちろん耳鼻咽喉科でも大丈夫です。
鼻サイクルによる鼻づまり
交代性鼻閉というもので、体調不良でなくとも左右の鼻の粘膜が交互に腫れる、いわば生理現象の一つです。特に体調不良というわけでもないのに鼻がつまる、というのはこの現象が起きていると言えます。
ちなみに、横向きで寝ていて下側の鼻がつまることがありますが、これは横向きで寝ることで起こるうっ血が原因なので、鼻サイクルとは関係ありません。
鼻づまりの治し方
原因が分かったところで、どう解消すれば良いのでしょうか?数ある解消法をある程度のグループに分けてまとめてみました。
体一つでできる治し方
特に何かを買う必要もなく、自分の体一つでできる鼻づまり解消法です。
- ツボ押し
- 頭を上下に振る
ツボ押し
いくつかあるのですが、その中でも「迎香」と「睛明」が鼻づまりには効果的です。
迎香は両小鼻の横にあるツボです。
「香りを迎える」という名前通り、押すことで鼻の通りが良くなります。
睛明は目頭の脇にあるツボで、血行促進のツボです。
一見鼻づまりとは関係ないように思えますが、血行が悪いと鼻がつまりやすくなるので、血行が良くなることで鼻づまりも解消される、というわけです。
頭を上下に振る
実はよく知られているのがこの治し方です。
①限界まで息を吸い、それを吐き切るまでゆっくりと息を吐く(深呼吸するイメージ)。
②鼻をつまむ。
③鼻をつまんだまま頭を上下に振る(上から下まで約2秒、下から上まで約2秒)。
④息が苦しくなるまで③を繰り返す。
簡単に買えるものを使ってできる治し方
どんな家にもあるものや、手軽に買えるものを使って行う鼻づまり解消法です。次のような治し方があります。
- 脇を圧迫する
- 鼻を温める
- 布団に傾斜をつける
- お茶を飲む
- 鼻うがいをする
- ヴェポラップを塗る
脇を圧迫する
①ペットボトルを用意する
②つまっている鼻とは反対側の脇に挟む
脇が圧迫されることで血管が刺激を受け、鼻通りがよくなります。
鼻を温める
血行が良くなれば鼻の通りが良くなり、鼻づまりが治ります。蒸しタオルを用意して、鼻を温めると良いです。
が、やけどには十分注意してください。
布団に傾斜をつける
鼻がつまっていると夜、寝苦しくなります。大きめのタオルなどを敷布団の下(上半身側)に入れて布団に傾斜をつけると寝ている間の鼻づまりは解消されます。
お茶を飲む
お茶にも色々と種類がありますが、鼻づまりを治すには甜茶が良いと言われます。
また、お茶を飲むことで体が温まり、風邪もひきにくくなります。スーパーや通販などで手に入れてみてはどうでしょうか。
鼻うがいをする
風邪の予防に鼻うがい、と言われることも多いですよね。痛いイメージがありますが、人体と同じ濃度の食塩水であれば大丈夫です。
とはいえ自作するのは難しいので、市販のものを使うことをおすすめします。
ヴェポラップを塗る
ヴェポラップを塗るとスーッとしますよね。鼻の下に塗ると良いのですが、塗りすぎると刺激が強いので、できるだけ薄く塗ってください。
薬を使っても大丈夫?
アレルギーによる鼻づまりの場合は薬を服用しても問題ないとされていますが、風邪や鼻炎などの場合はウイルスに対する防衛反応として表れる症状なので、薬は飲まないに越したことはありません。抗体の働きが鈍ってしまうからです。
薬を使うのであれば病院から処方された薬を用法・用量を守って正しく服用するのが一番です。市販薬を使う場合は「治すため」ではなく、「症状を緩和するため」に使いましょう。
鼻水や鼻づまりといった症状はヒスタミンという物質が大量に分泌されることで起こります。そのため、市販薬を買う場合は抗ヒスタミン剤をお勧めします。
いわゆる風邪薬の一成分として含まれていることが多いので、鼻風邪や鼻炎用の薬を買えばOKです。薬剤師さんに「抗ヒスタミン剤がほしい」と伝え、相談しながら選びましょう。
ベンザブロックS、アレルギールはドラッグストアなどでも手軽に買うことのできる風邪薬です。
病院に行くタイミング
「風邪っぽいけど病院に行くべき?」「この程度で…とか思われないかな」と、どのタイミングで病院に行けばいいのか分かりづらいですよね。「そのうち治るだろう」と放っておくと、後になって重症化することもあり、治るまでに時間がかかってしまうケースもあります。
鼻に関する症状では、鼻水に色がつき始めたら(黄色くなり始めたら)病院へ行った方が良いと言われています。
最初は透明で水っぽいような鼻水も、進行すると黄ばんでねばっこいものになっていきます。これを放っておくと、ひどい場合は副鼻腔炎になってしまいます。こうなると頭痛、顔面痛を伴うため、治療に時間がかかります。
まとめ
いかがでしたか?
鼻づまりの治し方と一口に言ってもたくさんあることが分かると思います。きちんと治したい場合は病院で診てもらうことが一番ですが、時間がなくて行けない人や一時的に鼻づまりを解消したい人もいると思います。
自分に合った治し方が見つかれば嬉しいです。
以上、『風邪でつらい鼻づまりの治し方!家でできる方法8選』でした!