生理の10日前に腹痛。これってPMS?妊娠とは関係ある?
生理が来る前ってなんとなく気が重かったりしますよね。10日前頃から腹痛がある人もいるとか。
実は生理前の症状と妊娠超初期の症状は結構似ているものもあれば、違いが参考になるものもあるんです。その腹痛がいわゆるPMS(月経前症候群)なのか、妊娠と関係あるものなのかを知っておく必要があります。
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生理前と妊娠超初期の共通症状
生理周期があることは皆さんもご存知ですよね。生理が近くなると、黄体ホルモンが分泌されます。これが生理前の諸々を引き起こす原因です。
また、冒頭に書いたように生理前の症状と妊娠超初期の症状には似ている点がいくつかあります。以下のような症状が、生理の前や妊娠超初期に出てくることがあります。
眠気や倦怠感
黄体ホルモンには睡眠作用があるため、生理の前や妊娠超初期にはいつもよりも強い眠気や、気だるさを感じたりします。
私は生理の1週間~10日前くらいから、移動の電車でのうたた寝をしょっちゅうしてしまいます。毎度のことなので、一種の目安になっています。
便秘あるいは下痢
黄体ホルモンが子宮の収縮を抑制するので、その働きが大腸にも影響します。これが便秘になる原因です。逆に黄体ホルモンの分泌が少ないと下痢になります。
胸の張りや乳首痛
黄体ホルモンには乳腺を発達させる作用があるので、この働きによって乳腺が刺激され、胸が張ったり乳首が痛くなったりします。
生理前と妊娠超初期で違う症状
今までは生理の前と妊娠超初期の共通する症状について見てきましたが、共通点があれば違う点もあります。症状の違いを知っておけば、生理なのか妊娠なのかの判断もつきやすいですよね。
今から見ていく症状は生理の場合と妊娠の場合で症状の出方が違います。思い当たる症状を確認してみてください。
腹痛
生理の10日前くらいから起こるという人も結構多い下腹部痛。
- 生理前: 子宮が収縮している痛みです。内側にギュッと締め付けられるような痛みの場合は、そろそろ生理だな、という目安になります。
- 妊娠初期: 子宮が膨張する痛みです。生理前の痛みとは違い、外側にグーッと引っ張られるような痛みがあります。このときチクチクする痛みを感じる人がいるのは、子宮と一緒に周りの靭帯も引っ張られているからです。
食べ物の好み
生理が近づくと食欲が止まらない!という人も多いですよね。
- 生理前: とにかく甘いものが欲しい、という人がとても多いです。特にチョコレートが食べたい、というのはよく聞くのではないでしょうか。
- 妊娠初期: 生理前と同様甘いものが欲しくなりますが、味覚に変化が出る人が多いです。今まで嫌いだったものが好きになったり、またその逆もあります。
おりもの
以前、おりものシートの記事でおりものの役割は病気の感染予防と受精のサポートだと書きました。このおりものが、生理の前と妊娠初期では少し違っているんです。
- 生理前: 一般に排卵の時期が過ぎると量が減り、生理前になるとまた増えてくると言われています。
- 妊娠初期: 排卵が過ぎると減るのは生理の時と一緒ですが、生理の予定日1週間前頃から排卵の前後並みに大量のおりものが出るようになります。
腹痛が起こる時期
そもそも、生理前や妊娠初期に起こる腹痛というのは大体いつ頃起こるものなのでしょうか?
あくまで目安ですが、
- 生理前… 生理の5日前
- 妊娠初期…生理予定日の1週間前
と言われています。
もちろん個人差がありますが、生理の10日前に腹痛がある場合は妊娠の可能性も考えたほうが良いでしょう。
その痛みは着床痛かも?
また、生理予定日の1週間前頃の腹痛は着床痛の可能性も考えられます。
腹痛に加えて出血があった場合、妊娠の可能性が高いと言っていいでしょう。
基礎体温を測って腹痛の原因を確かめよう
生理の前に起こる腹痛は一般にPMSの一種と考えられていますが、そうとも限らない場合があります。もし病気なら早期発見が重要です。
皆さんは基礎体温を測っていますか?基礎体温を測ることで、その腹痛が女性ホルモンの影響によるものなのかを調べやすくなります。
PMSの場合
腹痛の原因が生理前のPMSだった場合、生活習慣を見直すことで楽になることがあります。
バランスのとれた食生活や、規則正しい生活を心がけましょう。また、冷えも厳禁です。
PMS以外の場合
PMS以外が原因で腹痛が起きているとすると、子宮関係の病気である可能性もあります。子宮筋腫や子宮内膜症、卵巣嚢腫などです。
一度早めに病院へ行き、検査を受けることをお勧めします。
生理前の腹痛や下痢を悪化させるもの
「今回もお腹痛いなぁ…」「でも、いつもよりひどいかも…」そう思うこと、ありませんか?次のようなことに心当たりがあれば、生理前の腹痛や下痢が悪化する原因になっているかもしれません。
- 過労や過度のストレスを溜めている
- 無理なダイエットをしている
- 生活リズムが不規則になっている
- 飲酒や喫煙
- 不摂生など問題のある生活習慣
- 体を冷やす恰好をしている
思い当たる項目はありましたか?
冒頭で説明した通り、諸症状の大抵の原因は黄体ホルモンです。女性のホルモンバランスは私達が考えている以上に崩れやすいもの。上記のような生活を続けていると、ホルモンバランスが崩れ、生理前の腹痛など症状として表れるんです。
また、食生活に変化があることで胃腸へのダメージになり、それが影響して腹痛や下痢につながるとも考えられます。
とにかく、生理前の腹痛や下痢がひどい場合は一度、自分の生活スタイルを見直してみることが大切ですね。
生理前の腹痛を改善する5つの方法
これまで、生理前の腹痛の原因などを紹介してきました。煩わしい生理前の腹痛を改善するには次のような方法があります。
ストレスを発散する
ホルモンバランスはストレスですぐに崩れるものです。ストレスは溜め込まず、できるだけこまめに発散しましょう。
質の良い睡眠を心がける
せっかく睡眠時間を確保できても、眠りの質が悪ければ結局休めたことにはなりませんよね。
日ごろの疲れを取るには良質な睡眠が不可欠です。寝る前の習慣などを見直してみましょう。
軽い運動をする
運動をすることでストレス発散につながる、というのも理由の一つですが、それ以上に大切なのは「基礎代謝を上げる」ということ。
運動をしないと体の筋肉量が落ち、結果的に基礎代謝が落ちることで血の巡りが悪くなります。この血の巡りの悪さが腹痛に影響するんです。
特別な何かをする必要はありません。ただ、軽いストレッチをしたり、普段利用する電車の一駅分を徒歩に変えたりするだけでも大丈夫。
続けられる範囲で、体を動かしてみませんか?
体を冷やさない
冷えは生理前の症状だけでなく、生理期間中の症状にも影響します。ファッションへの気配りも大切ですが、同様に自分の体も労わりませんか?
首と腰を温めるだけでも効果を感じられます。おしゃれなストールや可愛いひざかけを探してみてはどうでしょう。
医療機関を受診する
上にも書いたように、その腹痛がPMSではない場合もあります。不安に思うことがあれば、早めに医療機関を受診しましょう。
薬を飲んでも平気?
あまりに痛みがひどいとき、つい薬を飲みたくなってしまいますよね。
ですが、上でも見てきたように、生理前の腹痛は妊娠初期症状の可能性もあります。慌てず、様子を見ることが大切です。
薬を飲む場合は妊娠中でも服用可能な薬かどうか確認してください。
まとめ
いかがでしたか?
生理前の腹痛と妊娠初期症状は似ているところも違うところもあるんですね。
女性に生まれた以上、生理とは色々な形で向き合うことになります。少しでも自分の体について考えるきっかけになれば幸いです。
以上美容メモから『生理の10日前に腹痛。これってPMS?妊娠とは関係ある?』でした!